心理学好きよっちゃんの
セカンドライフ
〜絵本「おおきな木」で振り返る〜

3.絵本の感想を分析しよう

この絵本は、学生時代に読んだことがありました。

何か心理学の授業の教材として扱われたのだと思います。
その時は、与え続けたのに感謝もされなかった木がかわいそうだということと、その健気な姿が切なくて美しくて感動した記憶があります。


数年後に息子が生まれ、本屋さんで立ち寄った時に見つけて購入しました。
しかし、せっかく購入したものの、息子はあまり気に入らなかったのか、一度読んで以来ずっと押入れにしまってありました。


そして、あれから20年くらいたった今、改めて読んでみると・・・
全然感動なんてしません!
それどころか、全然良い話にも思えませんでした。

木が感謝もされず少年を待ち続ける姿は美しいものでもなんでもなく、過保護な母親のようにうつりました。
少年のことを甘やかしすぎたせいで、木も少年も幸せになれなかったのではないか、なんて思ってしまいました。
私はこの20年で、考え方がひねくれてしまったのでしょうか・・・?(笑)


どうして同じ人が同じ絵本を読んだのにも関わらず、こんなにも感じ方が変わるのでしょう。
価値観や考え方が変わったからかな、と考えましたが、少し気になって調べてみると、心理学的な関係があるのではないかという考えに至りました!


実は、大学時代はどっぷり心理学の研究にのめり混んでいて、大学卒業後も趣味で心理学の本はよく読んでいました。
学問としての興味はあったけれど、心理職で生計を立てていくことの厳しさを知り、心理職への道は選ばなかったのですが、 日常生活や子育てにも活かせる学問なので、心理学にはよくお世話になっています。

そこで、絵本を読んだ感じ方が心理学的に分析できるのではないかという発見がとても興味深かったので、 現在私が持ち合わせている知識を踏まえて考察してみたことをまとめてみました!